2011年7月31日日曜日

埋め立てた耕作放棄地でもこんなにいっぱい














花芽も莢も付き始めました。
圃場条件を考えれば
今日までの栽培は100点です。
ツルも葉程よい大きさで、風通しも日当たりも良好。
地表も刈った草を敷いて防草効果がでています。








鞘も大きくなり始めました。
この圃場は水切れしやすいので
こまめに潅水をしなければなりません。

























周囲を見ればお分かり頂けるように圃場は山間の放棄地でした。
地面は埋め立てられた後放置されていましたので、葛の根が篩の
のように縦横に張り巡っていました。

ここを圃場主の方が手作業で根を引き抜いたり、切ったりしてここまで育てました。


植物も動物も育てる人の思いでどのように育つのか決まってくると思います。


どちらも直ぐには答えがでませんがどのように触れ合ってきたかは結果が教えてくれます。


私も栽培者の気持ちに答えるように少しでも役立つ情報を提供できるようにしよう。

浜松方面の圃場を生育状況を確認しました。

今日は浜松方面の圃場の様子を見に一回りしました。



鞘がぎっしり!こんなに付けて いいの?


こちらの圃場は苗によっては花芽がぎっしり。実も鈴生り。


このままだと40本付いてしまう。


育ちきれないかも。大変心配











子沢山すぎます。
個人的にうらやましい


















風 の 爪後。





圃場主に伺ったところ、これでもずいぶん修復した後だそうです。


台風後に2日間をかけて修復したそうです。


状況も知らず失礼いたしました。


また、ご苦労様でした。


全体的に生育はよい発育状況でした








普及会では応援部隊を出して支柱立ての


お手伝いを考えよう。



全体的には生育が良い状況だと思います。
































































































































































































































































































































































一部支柱が台風で倒れているところも出ています。










圃場の持ち主にお聞きしたところ、台風で多くの支柱が倒れてしまったそうです。










そのため、2日に亘って支柱の補修をしたとのことです。








































2011年7月30日土曜日

「ワークショップやくわり」紹介


耕作放棄地だった土地に今年初めてなたまめを植えて頑張っていらっしゃる
「ワークショップやくわりさん」




NPO法人の指定障がい福祉サービス施設です。
ここでは障がいを持つ皆さんの生活訓練や就労支援を行っています。

現在25名のみなさんが通っていらっしゃいます。
この日は7/31(日)に行われる納涼祭の準備に追われていました。
普段は、自動車関係や銀行など地元企業からの内職作業、畑仕事や創作活動を行いながら日々訓練をしているそうです。

その畑仕事の中のひとつが「なたまめ」なんですね。
ありがとうございます。

ところで
この施設名「やくわり」って、とても印象的ですよね。
どうしてこの名前になったのか?運営者の園田理事長にお聞きしました。

良く聞かれるんですけどね。

ハンデをお持ちの皆さんって、望んでそう生まれてきたわけではないんですよね。

でも、「人は生まれてきたからには必ず何か役割がある」と言いますよね。
みなさんのそんな「役割」を見つけてサポートするのが私たちの「役割」なのではないか
?と。
そんな思いからこの名前になったんですよ。


とても優しい表情でお話しして下さいました。

障がいを持った人は、どうしても二重三重のハンデが伴います。
その中で20~30年生きてきた皆さんとどう関わっていくのか?
「純粋でたくましい」素敵な所を伸ばしていきたいですし「日常の当たり前を手に入れることの大切さと大変さ」を実感しています。
だから、通って来るメンバーの笑顔を見たくて、スタッフ共々「やくわり」を共有しています。


ハンデを持ったご家族がいたことがきっかけで、いつかこういう活動をしたいと思っていたそうです。
現在も前職の塾の講師をしながら運営をされています。
さすが先生!長年の塾の生徒さんのネットワークがあり、施設でのイベントや環境にも一役買っているそう。
また、先生ならではの、メンバーや職員を楽しくさせてしまう仕掛けがありました。

それがこちら!

もうすでにごほうびを用意!
秋に「なたまめ収穫祭」を企画して、楽しみを持って進めているんだそうです。

なたまめ畑は今年初めて。素人なので大変ですよ、と理事長。

もともと耕作放棄地だった土地を開墾、ツルハシや三本鍬が折れてしまうほど、葛のつるやタンポポの根が茂っていたそうで…
職員さんとメンバーさんで頑張ってここまで育ってきています。

収穫祭、楽しみにしています!

ありがとうございました。

(なたまめ普及会)

2011年7月29日金曜日

生産者インタビュー【たんぽぽさん】

磐田市になたまめの圃場と施設がある
「共同作業所たんぽぽ」(特定非営利活動法人ひつじの会)さんです。

たんぽぽなたまめ圃場、元気です!
この圃場(畑)は、もともと耕作放棄地でした。
昨年ほったらかしになっていて、今年は何をどうしようか?予定が立っていなかった所になたまめを植えたそうです。
たんぽぽ共同作業所施設
こちらは、精神や身体の障がいを持った方の就労のお手伝いをしているところです。

「就労移行支援」と「就労継続支援B型」があり、
就労を目指して、マナー講座、パソコン講座、などの知識や能力向上をはかり、また様々な仕事を通して地域貢献と会社運営を学んでいるとのこと。

以下のお仕事を請け負ったり企画したりしているそうです。

・よろず作業(引越作業・網戸張り替え・草刈りなど)
なかよしカフェひだまりの運営
・畑作業(なたまめはもちろん、なすやスイカ、トマトなど)
・内職の仕事
・アルミ缶や古紙等の回収
・イベントの参加(焼きそばやかき氷などを作って売っています)

お仕事の依頼は日々あり、特に今の時期は工業団地の除草作業などが入り大忙し!

依頼があれば利用者の皆さんで計画案、事務処理を含め、作業現場に赴き、作業を行うそうです。お仕事がたくさんあるって素晴らしいですね!

その中のお仕事の一つが「畑作り」で、
昨年まで使っていなかった土地を開墾して、今年初めて「なたまめ」にチャレンジ中!




なたまめ圃場の主な管理をしている
職員の中山さんにお話を伺いました。



もともと畑として上手く使えていなかった所だから、何を植えたらいいか悩んでいたところに「なたまめ」を植えることが出来てよかったです。


ただ、とにかく初めてなので、他の作物とは勝手が違いまだよく分からないんですよね。

 畝づくりはみんなで協力して行いました。
豆を植えた時も、みんなで一緒に等間隔に印を付けて土に埋めていったのですが
「ここ植えた?」「あれ?どうだっけ?」ということもしばしばで(苦笑)
芽が出てきたら、2つ出てたりして笑っちゃいました。


植え終わって5月頃は、なかなか育たなくて「大丈夫かな?」と心配したけれど、なたまめの生命力に助けられています。すごい伸びてきてビックリしています。これからが勝負ですね。


今は、週に1~2度、作業所のメンバー2~3人と職員で除草作業や脇芽をカットする作業をしています。
でも、すぐに夏草がボーボー生えてきて、足りないかな~と思っているところです。
他の作業もあるのでなかなか時間を割けないところが悩みです。


何とかしなきゃと思っていると、井上指導員から連絡があっていろいろ教えて頂けるので助かっています。言うことを聞きながら頑張っていますよ。

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ありがとうございました。
他の作業もたくさんあって、大変だと思いますが、頑張って下さいね!

「共同作業所たんぽぽ」ホームページ
たんぽぽが運営する「なかよしカフェひだまり」ホームページ

(なたまめ普及会)

2011年7月27日水曜日

生産者インタビュー【やくわりさん】

 自立訓練(生活訓練)をしている
障がい者福祉サービス施設
「ワークショップやくわり」さんの畑です。

大雨後の「草取り」作業中にお邪魔しました。


 2~3日に一度、
なたまめ畑担当のこちらの3人で草取りをしているそうです。

 
さすがにキレイですね。暑い中本当にお疲れさまです。

元々、耕作放棄地だった所へ
4月の上旬に、皆さんで豆から植えたとのこと。




こんなに大きくなってうれしい!とこの笑顔。




まさしく、ジャックと豆の木のように上へ上へ支柱に力強く巻き付いています。

みなさんになたまめのお世話についてお聞きしたら

「草取りが大変です」
「暑いです」
「支柱立ては・・・もっと大変でした」
とのこと。






皆さんを引っ張っているのがこちらの職員、仲西さん。
素敵な笑顔で、皆さんと一緒に楽しそうに作業をしていらっしゃいました。

この施設では、今年初めてなたまめにチャレンジしているため、
実は仲西さんにとっても初農作業!鍬も持ったことなかったそうです。
でも、ここまで立派な畑にしたんですね!耕作放棄地だった土地を土からおこしたそうです。

「花がなかなか咲かないんですよね」
開花が7月半ばと聞いているのにまだ咲かないことを気にしていらっしゃいました。

なたまめ博士の井上指導員に相談して、「晴れる日が続きそうな時に蒔いてください」と良い肥料をもらっているとのこと。

ここ最近は台風やら大雨やらで、
晴れる日が続かないですものね。
アマガエル、ツチガエルもたくさん遊びに来ていました。


もくもくと真面目に除草作業を続ける皆さん。


こんな状態だった土の表面が

こんなにキレイになりました!



早く花が咲くと良いですね。
秋には収穫祭も予定しているようですので私たちも楽しみにしています。
がんばってください!

(なたまめ普及会)

なごみかぜ圃場

ここの圃場は、まだ花芽が少なく、つぼみも小さくて収穫が心配。

芽かきと追肥が必要かも。


こういうときに頼りになるのが

井上指導員」

相談をしてみよう。



巷での情報

なごみかぜさんは地元では”有名なパン工房”です。

”美味しいパン”を作ってお届けしている施設です。





あきは寮の圃場






























播種時期が遅かったのですが、ほぼ順調に育っている様子。
支柱に張ったバンドも補強をしてくれている様子。
下草が程よく茂って土の乾きを防いでくれています。
発育状況を見ると東側と西側では生育状況が違っています。
東側のツル、葉に勢いがあります。
土質と施肥設計は同条件なので考えられることは水位の違いかもしれない。
圃場の東側横には側溝が有り水が流れている。
もう少し調べる必要がある。

2011年7月22日金曜日

保育園へ寄贈されました

6月末
静岡県磐田市内の保育園へ、協力会社から「なたまめの苗」が寄贈されました。

グリーンカーテン&子ども達への情操教育としてどうか?
「ジャックと豆の木」のモデルになったなたまめだから子ども達も喜ぶだろうな~と思い、保育園の園長と苗を提供してくれる会社に提案してみたのです。するとどちらも快諾!


 【エコ】、【食育】、【絵本を実写化するような楽しみ】・・・
そして出来た大きなさやは、子ども達を楽しませるだけでなく、
なたまめ茶と交換してくれるとのこと・・・子ども達にとって、とても良い内容だと思ったのです。

なたまめが大きく成長するのを子ども達が体験していくのが楽しみですね。
園の先生も成長したなたまめの写真を見せたらびっくりして
「こんなに大きくなるの!楽しみです~」とおっしゃってくれました。

その後、こんな感じになってきましたよ。グリーンカーテンになるのはいつ頃かな。

これを機に近隣の小学校や中学校、幼稚園保育園、老人福祉施設などにも、この輪が広がっていくといいなと思っています。

(なたまめ普及会)

2011年7月20日水曜日

恵みの台風になった。

今日は静岡県が強風と豪雨で圃場が大変だろうと予想をしていましたが
午後になると小雨になり
被害もほとんどなく水源の無い圃場にとっては恵みの雨でした。
今年の夏は台風が多くなりそうです。
8月になるとナタマメも大きく成長をして支柱に負荷がかかります。
この時期の強風や豪雨はナタマメ栽培者にとっては大変な脅威となります。
今のうちにしっかり支柱の補強をしておきましょう。
明日は台風一過、各圃場を回って状況調べてみよう。

なたまめの苗~収穫

今日は
可愛らしいなたまめの苗~
豆が実った状態をご紹介します。


まずは、収穫した豆を蒔くのですが、豆そのものはこんな感じですね!


なたまめ剥きました



←さやに入っている状態


これを蒔いていくのですね!



2011年7月19日火曜日

自動灌水装置

浜松市西区の山道。
耕作放棄地というか、雑木林というかすごい所に、なたまめの畑があるんです。今までも紹介しましたが農家の中村さんの畑です。


「お金にならない」&「普通の作物は作れない」
そんな耕作放棄地にとって、強い味方が「なたまめ」なんですね。


まわりはこんな感じ。


こんな場所でもなたまめは育つ
 この土地は、もともと葛(くず)が生えていたそうで、
ご覧のような根っこ?蔓が地面へガッチリと生えていた所を

2011年7月18日月曜日

早朝の草刈りだ。全員集合!






































今日は朝5時に圃場に集合(私の希望タンポポ作業所さんの圃場で草刈り。
総勢6名で草刈りと追肥をして、刈った草を畝間に敷き詰めました。
明日は天気予報では雨、
いいタイミング!
今日は皆さん早朝からご苦労様でした。

2011年7月17日日曜日

頭が下がります。

今からが重要な季節。

梅雨も空け、今年の夏は長く日照が続きそう。

各圃場の状態が心配です。

浜松市方面の圃場を見学に出かけました。

一番先に百草会の圃場に行き、昨日潅水ホースを設置したのでその確認と潅水ホースのバルブを開けに行きました。

次は宇津山さんの圃場へ

着くと潅水ホースから水が流れる音がしています。

見てみると畑の畝間に水が溜まっています。

私は心の中で、「しっかり水をあげているのでなたまめが嬉しそう」などと想っている所に宇津山さんの姿が、

花芽を見ながら二人でなたまめ談議で大盛り上がり。

次は中村農園さんに伺うと、

お母さんと娘さん2人で潅水と草取りをしていました。

本当に農家の方には頭が下がります。

皆さん日の出とともに農作業をしているんですね。

中村さんの圃場はとっても条件が悪いのに、なたまめはしっかり花芽をつけて元気そう。

植物も動物も愛情をかけて育てるとそれに答えてくれますね。

帰りに百草会の圃場に行き、潅水ホースのバルブを閉めに寄ると百草会のメンバーの方がいらっしゃったので、お話を聞くと今日はメンバーで草取りの日になっているそうです。

その話を聞き、ますます農家の方に頭が下がります。

私も嬉しい気持ちを頂いたので、早く帰ってがんばろう。

2011年7月16日土曜日

ついに買ってしまった。


















今日も一日暑くてなたまめもぐったり。

ずっと迷っていたのですが、

とうとうインターネットでエンジンポンプを注文してしまいました。
使う圃場は、今年の5月にナタマメを植えて、今は花芽がいっぱい咲始めた
ところです。
春先まで葛が茂っていて、地表には石ころが一杯、水持ちが悪く水位も
低くとても栽培などできない場所でした。

水は近くの水路から軽トラックに動噴を積んできて3時間くらいかけて灌水

をします。
その間は炎天下で草取りをしています。
また、圃場の水持ちが悪く頻繁に灌水しなければなりませんでした。
これだけ育ったなたまめを見ていると何とか秋には多くの莢を実らせたいと
思い、とうとう馬力の強いエンジンポンプを買ってしまいました。


毎分500リットルの吐出量。 期待が持てそう!
これで作業も短縮が期待できそう。

7月21日届きます。


今からワクワク待ち遠しい。

成果は後日報告します。

2011年7月15日金曜日

なたまめの花が咲きました!

7/15

先日アップした浜松の宇津山さんの畑に行ってきました。

支柱立てからおよそ1ヶ月・・・




すごい!支柱の先まで蔓が伸びきっていました!

上へ上へとさらに伸びていこうとする蔓たち。やはり生命力を感じます。

茂り方も、たった1ヶ月でここまで成長する「なたまめ」に改めて感心です。
1ヶ月前との違いを見てください。
6/17

7/15


そして今回、花を確認しました。

1200苗の畑で、どのくらいでしょうか?まだ一割にも満たないとは思いますが
たくさんのピンクの花を見ることができました。
その下には、可愛らしい「さや」の子どもも・・・



近くの元耕作放棄地、中村さんの畑でも開花していました。
中村さんの畑(7/15)


伸びは、宇津山さんの畑の方が勢い良い感じでしたが、こちらもチラホラとピンクのつぼみと花、さやが確認できましたよ。

夏本番!
なたまめの成長は目を見張るものがありますね。

暑い毎日ですが、わたしたち普及協会も成長できるようがんばります!