2014年12月25日木曜日

「豆」の魅力

「なたまめ」もモチロン該当しますが、マメ科の植物。
一言で「マメ」と言うのはカンタンですが、
世界には色々な「マメ」があります。
ネパール カトマンズの豆屋さん

日本でよく知られているのが「大豆」「小豆」「えんどう」
「いんげん」「ソラマメ」「落花生」の6種類。
世界で一番生産されているのが「大豆」です。

「小豆」の国内生産率が7割弱(2004年)に対して、
「大豆」は5%程度(2009年)。ほぼ輸入品です。
千葉県で有名な「落花生」もほぼ輸入品。
「ピーナッツ」と言えばわかりやすいですね。

「大豆」と「落花生」は油が採取できることから、
通常の豆類とは食物のくくりでは分けられています。
その他の「マメ」で一番の生産量は「インゲンマメ」。
えんどう豆

2012年の研究結果で、11,000年前にメソアメリカ
(現在のメキシコ付近)において、現種の「インゲンマメ」と
南米地方の栽培種と分かれたという結果が報告されています。

「ナタマメ」は、というと定かではありませんが、
メソポタミア原産といわれる「ソラマメ」から派生した、
もしくは「えんどう」や「レンズマメ」から派生したのではないかと
推測されます。

「えんどう」「レンズマメ」は、トルコの紀元前5500年頃の遺跡から
見つかっています。「ソラマメ」はメソポタミアで紀元前
2~3千年ごろには栽培が始まったようです。
いずれにしてもずいぶん昔からある植物ですね。

生産されている国の多くは動物の肉を食べない地域が多く、
豆類が貴重なタンパク源となっています。
動物と比べて安価で摂取できると共に、非常に栄養価が高く
低コレステロールであるため、健康食品としても活用されています。
「なたまめ」はまさにその通りですね。
「ササゲ」という豆のカレー。インド料理。

意外なことに日本人のマメ消費量は131位、約5g/人/日。
世界平均が約18g/人/日ですので、ずいぶん低いです。
ヘルシーでお値打ちな「マメ」。
もっと積極的に「マメ」と触れ合うべきなのかもしれませんね。

画像出展:Wikipedia「豆」より

2014年12月19日金曜日

なた豆歯みがき使用中!

全国で色々と種類が出ています「なた豆歯みがき」。
ページを見てくださっている方々からご感想を色々と
お聞きするのですが、おおむね好評です。

私自身もここ2ヶ月程度使い続けていますが、
口臭については自身ではわかりかねますので割愛。
(良くなったとおっしゃる方は多かったです)

口の中がスッキリする感じは持続します。
あと、歯が「つるつる」になります。
指の腹でこすると「キュッキュッ」と鳴るようになり、
綺麗になっている感じがします。

結構賛否両論いただきますのが「味」。
「ハミガキ粉っぽくない」「スースーしない」など。
これは個人の好みになりますので、そういったミント系の
歯磨き粉がお好きな方には好まれないかもしれません。

また、「泡立ちが悪い」。
短時間手で磨く方に多いご意見ですが、
これも好みの問題になってしまいます。
電動歯ブラシなどで毎回10分以上磨かれる方には
私がご意見を伺った限りでは100%ご満足いただけて
いるようです。

ホワイトニング効果は歯みがき粉にもよるのかも
しれませんが、私には物足りない感じです。
ホワイトニング専用の歯みがき粉と併用して
歯磨きした方がいいのかもしれません。
(しっかり「白くなる」と感想をおっしゃった方も
いらっしゃいました)

歯肉炎や歯槽膿漏は確かに効果があると思います。
歯茎が締まる感じが出るのと、出血が減ります。
これは使ってみて一番驚いたことです。

以前はどんな歯みがき粉を使っていても、約5分程
経過すると赤く滲んだ唾液が出てきたのですが、
ここ数週間は一切なくなりました。

好みや効果は人によって変化するでしょうから、
万人に「いいです!」とは言い切れませんが、
口臭や歯槽膿漏などにお悩みでしたら、
一度試してみても損はないかな?と思います。

ただひとつ言えますのは、せめて1回10分以上、
朝起きた後と寝る前だけでも歯みがきする。
歯みがき粉がどれだろうと、日課としてやらないと
歯は綺麗になりませんのでご注意を。

2014年12月17日水曜日

ナタマメに含まれる成分とその効能

ご質問を多々いただいておりまして、
ブログを見てくださっている方が多く感謝感謝です。

冬にはあったかい「なたまめ茶」

ご質問いただいた中でやはり多いのが「効能」について。

「効果・効能」のページにもありますが、
「なた豆歯磨き」や「なたまめ茶」を飲むに当たって
何がからだにいいのか。

内容成分からその成分の効果を詳しく列挙します。
ただし、「ナタマメの加工品」から確実に得られる効果・効能と
言うわけではなく、「成分そのもの」の効果・効能ですので、
ご注意ください。

「カナバニン」

タンパク質を構成するアミノ酸の一種です。

<効能>
血液・体液の流れを促進する
→動脈硬化や高血圧を予防する

膿を排出したり炎症を抑える働き
→蓄膿症・歯槽膿漏・歯ぐきの腫れや出血などの炎症、
 副鼻腔炎、膿をともなう痔ろう・いぼ痔・脱肛

「コンカナバリンA」

ナタ豆から抽出された糖結合性タンパク。

<効能>
腎臓のろ過機能の回復を助ける
→むくみの解消・糖尿病予防

免疫力を高める働き
→歯周病予防、花粉症やアトピー性皮膚炎などの
 アレルギー症状を緩和する

抗腫瘍作用
→癌細胞の発生・増殖予防
そろそろ始めよう「花粉症対策」

「ウレアーゼ」

主成分がタンパク質の酵素。
尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する。

<効能>
有毒な物質を体外に排出する
→むくみの解消・糖尿病予防

腎機能の向上

「アミラーゼ」

消化酵素。胃腸薬、消化剤として市販もされ、
胃もたれや胸焼けの治療、防止に服用されている。

<効能>
市販薬の成分に使われていて、
胃腸薬(胃腸の痛みを和らげる・消化を助ける)
下剤(便通を良くする)など。

「サポニン」

漢方薬など、生薬の多くに含まれる
サポゲニンと糖から構成される配糖体の総称。

<効能>
界面活性作用(毒性)
→細胞膜を破壊する、
 血液に入った場合に赤血球を破壊(溶血作用)

脂肪の吸収を遅らせる、
吸収された糖質が脂肪へ合成されることを抑制する
→ダイエット補助


他にも「食物繊維」(便通を良くする)、「ミネラル類」
「たんぱく質」などが含まれます。

体質改善に「なたまめ」を!

人によって効果が「出る・出ない」の差があったりしますので、
一概に「効く!」とは言えませんが、
現在の研究結果として発表されている効果・効能のある
色々な成分が入っているのは間違いありません。

ご意見いただく中で「効いたよ!」という方も結構
いらっしゃったりしますので、
心当たりのある症状があった方は、一度お試しいただいて
体質改善を図ってみてはいかがでしょうか。

2014年12月15日月曜日

なた豆の歴史(海外編)

そもそも「なた豆」には大きく分けて3種類あります。
日本で使用されているものは「赤なた豆」「白なた豆」と
言われる、「Canavalia gladiata」という種類です。

海外で自生する主な「なた豆」は「タチナタマメ」といって
「Canavalia ensiformis」という種類。
日本の「なた豆」より毒性が強く、加工にも向かない種類で
お茶などにされなかった理由はそこにあります。
タチナタマメ

熱帯・亜熱帯地方にあるもう少し小さい「なた豆」が、
「ハマナタマメ」という種類。
種子を海に乗せて繁殖させる形態をとっていて、
サヤは10cm前後と小さめ。
日本では太平洋側の海岸沿いに生息しています。
ハマナタマメ

よく言われる「ジャックと豆の木」の由来は
大航海時代にイギリス人が「なた豆」を見たときに
「天にも届きそうな植物」と思い童話にしたことから。
実際に見た種類は「タチナタマメ」と言われています。
そこから、「タチナタマメ」の別名を「Jack Bean」と言います。

「赤なた豆」「白なた豆」は別名「Sword Bean」と呼ばれ、
東南アジア原産と言われています。
中国で漢方として扱われる際に「太刀」に似ていることから
「刀豆(トウズ)」と呼ばれるようになり、そこから
日本でも「鉈(なた)」に似た豆ということで「鉈豆」と
呼ばれるようになりました。
赤なた豆 9月撮影

現在でも中米諸島や東南アジアで栽培されており、
自国で加工・消費されていたり、海外へ輸出入が
行われているようです。

様々な海外サイトで、ご当地の料理方法が紹介されていて
とても興味深いです。
近日中に翻訳したものをまとめて、レシピを掲載しますので、
今しばらくお待ちください。

2014年12月12日金曜日

なた豆と歴史(日本史)

1578年に完成した書物「本草綱目」に出てくる植物で、
「腎を益し、元を補う」と記されています。
昔は東洋の漢方薬として使用されてきました。
参考文献:国立国会図書館デジタルコレクション
      「本草綱目」 第17冊 コマ番号59-60「刀豆」

日本に伝来したのは、この書物「本草綱目」と同時で
慶長9年 (1604) 以前には日本に到来していました。
江戸政府の正史である『徳川実記』台徳院殿御実記の
慶長12年(1607)4月に、「林羅山が長崎で『本草綱目』を購入し、
徳川家康に献上した」記録が残っています。


江戸後期の本草学研究書「本草綱目啓蒙」
  ※「本草綱目」についての口授「本草紀聞」を整理したもの。
この本に「未熟の者は莢(さや)を連ねて煮食う」とあります。
西日本を中心に各地でなた豆が栽培され、各地域ごとに呼び名も
様々であることが記されています。

ナタマメの名前の由来は、農業全書(1697)で、刀豆を、ナタマメと
読ませたことから。また、本朝食鑑(1697)にも記載があり、
「わが国では、刀豆の字を、なたと読む。木を伐る刀を、
なたと言うが、それがこの豆の形に似ているので、名づけるのであろうか」
という記述があります。

日本各地で土地ごとの食べられ方をしていたなた豆ですが、
特に今でも有名なのが「福神漬け」。

明治時代初めごろ、東京・上野の漬物店「山田屋」(現在「酒悦」営業中)
店主・第15代野田清右衛門が開発し、自分の経営する茶店で売り出したところ
評判となり、日本全国に広まる。名づけ親は、これを大いに気に入った
当時の流行作家「梅亭金鵞」で、7種類の野菜を使用し店が上野不忍池の
弁才天近くにあった事から「福神漬」と命名されたとされる。
※出展:Wikipedia「福神漬」

400年以上食べられ続けてきた「なた豆」、
もっと多くの方に食べていただきたいですね!

2014年12月10日水曜日

グリーンカーテンをなた豆で!

夏に向けて行われる「グリーンカーテン」。
今年もたくさんの方々が作っておられました。

今年から政府主導の「グリーンカーテンプロジェクト」が
全国にて行われております。
ホームページはコチラ

つる科の植物ですと、何でも作れます。
ざっとネット上を見まして一番多いのは「ゴーヤ」。
「ヘチマ」が次点、という感じだと思います。
福井県福井市の西武福井店さん

もっと「なた豆」で作ってほしい!

様々な自治体でグリーンカーテンの催しが行われていまして、

色々な企業、個人でグリーンカーテンを作っていらっしゃいました。
もちろん「なた豆のグリーンカーテン」もありました!
みなさんきれいに素敵なカーテンを作っていらっしゃいました。
来年も同様の催しが開催されることと思いますので、
是非来年は!チャレンジしてみてください!

今年夏の事務所前なた豆グリーンカーテン

今年栽培したよって方も、来年引き続きよろしくお願いします!

もし写真等お撮りになった場合は、当ページ投稿コーナーや
ご自身のブログにご掲載いただいた後、リンクを教えて下さい。

参考にさせていただきます。

2014年12月8日月曜日

鉈豆収穫完了!寒空の袋井圃場

収穫作業も無事終了しました。
東名高速をバックに収穫後の袋井圃場。

つると落ちた葉っぱだけが残る寂しい圃場となりました。
葉っぱがないぶん風が筒抜けで…寒い!
今年も残すところ撤去作業のみとなりました。
来年もたくさんのなた豆が実ることを願って…

2014年12月5日金曜日

刈り取り最終。袋井なた豆圃場

収穫が終わったうねの様子です。
10cmくらいで成長が止まってしまったさやを除いて
すべてのものが収穫されました。

なっているさやを手分けして刈り取っていきます。
すぐにかごが一杯になってしまうので、
かごの移動だけでも大変です。

取ったさやは乾燥具合や枯れ具合、大きさによって仕分け、
別々の工程に分けられます。
今週ですべての刈り取りが終了します。
また来年、これ以上の収穫になるようにがんばるゾ!

2014年12月3日水曜日

あと少し!なた豆のさや収穫

冬らしく気持ちの良い快晴!
まだ収穫が終わっていない最後の部分です。

これより南側(左側)はすでに収穫済みです。
1列だけでも籠が一杯になっていきます。

今週ですべての収穫が終わります。
来年はこれ以上に収穫できるといいですね!

2014年12月1日月曜日

なた豆の種、収穫。

今年も収穫が終わろうとしています。
天候にそこまで恵まれなかった感じですが、
無事収穫を終わらせることができそうです。

今年最後の青ざやから種を取り出してみました。
ちょっと小ぶりなもので、種は10個。
500円玉よりちょっと大きいくらいで、ずっしり。


種だけを集めて加工などにまわす為に、別で仕分けします。
こう見てみると、結構圧巻です。
来年はもっともっと取れるようにがんばります!!