地域貢献

◆耕作放棄地の再生

なたまめは「耕作放棄地」を元気にします。

「耕作放棄地」とは、世界各国で行われている農業・林業に関する調査「農林業センサス」において“以前耕地であったもので、過去1年以上作物を栽培せず、しかもこの数年の間に再び耕作する考えのない土地”と定義されている統計上の用語です。

世界的に言えば水不足や自然災害により発生する耕作放棄地ですが、日本の場合は高齢化等による農業従事者の減少が大きな要因です。
「農林業センサス」によると、耕作放棄地はこの20年間増加していて、昭和60年まではおよそ13万haで横ばいだったのが、平成2年以降増加に転じ、平成17年には、埼玉県の面積に相当する38.6万 haにまで達しています。

・荒廃した土地はそのままでは利用困難
・病害虫の繁殖、鳥獣害の拡大
・廃棄物の不法投棄

など、悪循環を引き起こしています。
そんな耕作放棄地をこれ以上増やさないために、農林水産省でも様々な対策が施されています。
耕作放棄地を再度蘇らせるのは、人手も機械(お金)も時間もかかり大変ですが、痩せた土地でも育つ豆は、植える作物としては最適です。
しかも、太陽と水があればぐんぐん大きくなり、作物としても価値のある門出豆なら、農業として成り立ちます。

なたまめ普及会では
今まで価値が見いだせなかった「お金にならない」&「普通の作物を作るには大変」な耕作放棄地にとって、「なたまめならどうですか?」というご提案をしています。
後継者不足が叫ばれる農業ですが、高齢者の方でも門出豆栽培を次々と成功させていらっしゃいます。
なたまめ普及会では、栽培のアドバイスや苗の提供に関するお手伝いもしておりますので、お気軽にお問い合わせ・ご入会ください。



◆障がい者施設との連携
障がい者施設の運営になたまめを取り入れてみませんか?
畑を持って農園芸を行っている障がい者施設は多く、その作物の売り上げが運営費や利用者への賃金に宛てられることがあります。
その畑の一つに、なたまめを植えてみませんか?
普及会では、苗や支柱の提供や買取先も紹介しますので、ぜひご相談ください。


◆エコ・グリーンカーテン
朝顔やゴーヤだけじゃない!なたまめカーテン
夏に上へ上へと茂る門出豆は、遮光をして涼しくなる緑のカーテンとしても活躍してくれます。
なたまめは、畑で作るだけでなく、住宅や学校、企業、各施設のプランターや花壇でも育成可能ですから
節電対策に、住宅や学校・病院などの施設でもいかがでしょうか?
葉を茂らせるには花壇に使うようなチッソ分のある肥料をお使いください。


◆食育&情操教育「ジャックと豆の木」
なたまめはイギリスの童話「ジャックと豆の木」のモデルになった植物と言われています。なたまめの一種「タチナタマメ」の英語名は「Jack bean」と言います。
(他にも、オーストラリアビーンズという豆も「ジャックと豆の木」と言われています)
支柱があれば、蔓(つる)がどんどん伸びていくから、本当に空まで届きそうで、出来る莢(さや)も豆も大きいので、びっくりするでしょう。
そんなジャックと豆の木を育ててみよう!というのは子どもたちにとって、食育にもなり、情操教育にもなると思います。
育てるのも、太陽と水をたっぷり与えてあげれば良いので、子どもたちでも育てられます。
夏の教材に、朝顔やヘチマも良いですが「なたまめ」もいかがですか?


■苗や資材の提供リスト

浜松のなたまめ栽培希望者さんに発芽したなたまめ
3,000粒を支援しました。
袋井市のなたまめ栽培希望者さんに発芽したなたまめ
5,000粒を支援しました。
山梨県のなたまめ栽培希望者さんに発芽したなたまめ
1,000粒を支援しました。
岡山県のなたまめ栽培希望者さんに発芽したなたまめ
10,000粒を支援しました。
地元の障害者施設になたまめの苗を3,000苗、
支柱を2,600本贈答しました。
地元の保育園になたまめの苗を3本寄贈いたしました。