2015年1月30日金曜日

袋井北小学校さんにご招待いただきました!

以前より普及会にてナタマメの種や苗を提供させていただき
学校で育ててくださっています袋井北小学校さんより
ご招待いただきましてお伺いしました。

なたまめを育ててくださった生徒さんより、感謝のお手紙と
プレゼントをたくさんいただきました。
皆さんで一生懸命育てられたことがとてもよく伝わってきました。
たくさんのプレゼントをありがとうございました!

夏場のグリーンカーテンとしても上手に機能されたようで、
高さは校舎の2階部分まで成長されたそうで、
サヤも1苗から10個以上収穫できたという、普及会顔負けの栽培っぷり。
まさに「おみごと」ななた豆栽培です!
こんなにたくさんのお手紙・プレゼントをいただきました!

次回の栽培や将来を見据えて、色々なご質問をいただきました。
「どうやったらもっとうまく栽培できるの?」
「肥料のあげかたはどうしたらいいの?」
「収穫するのはいつごろがいいの?」などなど。
普段、オトナの人からいただく質問と寸分違わないご質問を
本当に多数いただきまして、びっくりです。
なた豆のことを本当に熱心にご質問いただきました。

また来年も良かったら栽培してみてくださいね!

後日「なたまめ知色」ホームページにて、
今年度の袋井北小学校さんとの活動を掲載いたします。
コチラもぜひご覧ください!

2015年1月28日水曜日

各地の豆?料理 - まめぶ汁

元々は岩手県久慈市の山形町の集落に伝わる郷土料理でしたが、
2011年、B-1グランプリの出場をきっかけに広がり、
2013年にはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で紹介され
一気に知名度が上がりました。
まめぶ汁

まめぶ汁の「マメ」、煮込まれるお団子の中に入っている「クルミ」です。
冠婚葬祭時のハレ食として振舞われる料理です。
精進料理としても出されることがあるそうです。
クルミ

ではこの「クルミ」、マメとしてはどうなのか。
植物としてはマメ科ではなくクルミ科。
山の木の実という印象が強いのではないでしょうか。
園芸で育てられるのはそこまでメジャーではないようです。

冬に苗を植えつけ、適宜剪定をしていきますと、
約4~5年で花が咲き実になります。
これがご存知の「クルミの実」。
くるみ割り機などを使用しないと割れないほどの固さがあります。
くるみ割り機

一般のマメと種類は違うものの、栄養価は非常に高く、
ビタミンやミネラルが多く含まれています。
また油分も多く、抽出して木工用品の仕上げ剤に使用されたり
油絵具にされたりもしています。
クルミの実

アメリカでは子孫繁栄の意味を込め、
結婚式の際にクルミを撒く習慣があります。
「ハレの日の食材」という観点からも、
マメらしいところがありますね。

2015年1月26日月曜日

日本の豆 えんどう豆 - 豆苗

大豆に続きまして、最近話題の「豆苗(とうみょう)」。
もともとは「えんどう豆」の若葉ですね。
ということで、えんどう豆をピックアップ。
 えんどう豆。つる植物です。

古代オリエント地方から栽培されていたとされる豆類で、
さやえんどうやグリーンピースとして利用されています。
えんどう豆の生豆「グリーンピース」

大豆と違い、栽培はなた豆同様支柱を立てて育てます。
生育条件はほぼなた豆と同じですが、暑さに弱い。
28℃を超えると極端に成長が鈍ります。

さやえんどうを作る場合はそうなりますが、
冒頭でお話しました「豆苗」を栽培する場合は、
室内の日当たりの良いところなら大丈夫です。
ちょうど「もやし」のように成長していきます。
(もやしは大豆ですけれど)

β-カロテンやビタミン類が豊富で低コストな「豆苗」。
根っこを取っておいて水に浸しておくと「再生栽培」ができます。
1~2回が限度ですが、カンタンに水だけでできるので
節約やエコにも注目な食材ですね。
豆苗(とうみょう)

もともと豆苗は中華料理の高級食材だったようで、
2008年のリーマンショック後に日本での需要が伸び始めました。
最近ではスーパーでも見かけるようになりました。
大分身近な食材なのではないでしょうか。

総じて豆類は栄養が豊富で健康にいいことが多いです。
いろいろな豆を上手に摂取するのが健康の秘訣ですね。

参考:豆苗研究会

2015年1月23日金曜日

刀豆日本史 俳句

「 刀豆の 鋭きそりに 澄む日かな 」


川端茅舎が昭和9年に詠んだ俳句で、
「華厳」龍星閣(昭和14年)に収録されました。

江戸時代に九州へ伝わったとされています「ナタマメ」。
食用として全国各地へ広まっていく一方、
薄紫や白の綺麗な花を咲かせ、見るものを楽しませてきました。

与謝蕪村(呉春作)

江戸中期の俳人「与謝蕪村」の句にも登場しており

「 なた豆や 垣もゆかりの むらさき野 」

薄紫の花を題材に詠っています。
 蕪村筆 俳画 自画賛(岩くらの狂女恋せよほととぎす)

季語として認識され、季節は「秋」。
サヤが大きく成長し、収穫期を迎える頃です。
一面に実る大きなナタマメのサヤを見て感嘆する句もあります。

「 鉈豆の 垣かたむけて たれ下り 」

西山泊雲(明治10年-昭和19年)の詠った句です。

近年の外来種なため江戸以前のものはさすがに存在しませんが、
多くの歌人を驚かせ、好まれる植物であったようです。

このほかにも多くの俳句が詠まれています。
江戸~昭和に俳人に愛されたナタマメを、もっと深く見つめて
花を咲かせる夏、実りの秋を彩る植物として
これからも愛して、愛されていってほしいと思います。

2015年1月21日水曜日

ちょっと違った「豆」 - コーヒー豆

今回は一風変わった「豆」、コーヒーについて。

植物学的にはアカネ科、アカネやクチナシと同じ種類。
主に赤道付近の地域で栽培されています。
一般に言う「豆」とは全然違う種類になりますね。

 焙煎後のコーヒー豆 

主な生産地は「ブラジル」。これはイメージどおりですが、
世界第2位は「ベトナム」。ちょっと意外な気がしますね。
盛んに品種改良されている有名な「アラビカ種」は
ブラジルやコロンビアで栽培されていて、
インスタントコーヒーに使用される「ロブスタ種」は
ベトナム産が主流のようです。

コーヒーノキ

では、「豆」の収穫は?といいますと、
そもそも豆は「コーヒーノキ」に成る果実です。
だいたい花が咲いてから実になるまで9ヶ月程かかります。
この熟した実の中から種の部分を取り出して焙煎します。
その焙煎した「豆」が、皆さんご存知の「コーヒー豆」ですね。

収穫前のコーヒーの実

焙煎業者やコーヒー通な方は「生豆」のまま購入して
自家焙煎されるようです。
「なた豆茶」の焙煎も結構コツがいる作業ですので
同じかどうかはわかりませんが、素人には難しいかもしれません。

豆の輸入量としては、日本は第3位。
1位はEU。2位がアメリカです。
人口密度からしても、どれだけ日本人がコーヒー消費国か
よくわかります。


「お茶」と双璧をなす飲み物になりました「コーヒー」。
コンビニの販売競争も激化の一途をたどっています。
皆さんはどこのコーヒーがお気に入りでしょうか?

参考:Wikipedia「コーヒーノキ」、同「コーヒー豆

2015年1月19日月曜日

節分の「豆」

2月3日「節分」に使用される「福豆」の出荷が今年も
ピークを迎えているそうです。
コンビニなどでは「恵方巻」がメインになりつつありますが、
伝統の「豆まき」に使用される「豆」。
こちらも前々回まで取り上げました「大豆」です。
「炒り豆」と鬼の面

豆まきに使用される大豆は「炒り豆」です。
これは、「まいた後に外で芽を出さないように」する為。
まいた種から芽が出ると縁起が悪いといわれ、
「豆の中に鬼を封じ込めて外に追い出す」というのが
豆まきの主題であるからだそうです。

もともと豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」
という信仰があります。、また、語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を
鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅(まめ)」に通じ、
鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、
一年の無病息災を願うという意味合いがあります。
毎年「豆まき」を行っている「名古屋・大洲観音」

昔ながらの豆まきは「炒り豆」を使用しますが、
現代では「落花生」のような殻付きの豆や、袋入りの炒り豆を
まいている地域もあります。
どうしても外にまいた豆を食べる気にはならないので、
後で食べられるように、という意味合いからだそうです。

因みに2022年~2057年は、西暦を4で割ったあまりが「1」の年は
2月2日が節分となるそうです。
一番早くて2025年ですね。
こちらは「節分草」。
「準絶滅危惧種」で節分の頃に花を咲かせます。

縁起が良いとされる「豆」。
節分以外にも多々利用されています。
色々調べてみるのも面白いですよ?

2015年1月16日金曜日

「なたまめ知色(ちしき)」サイトオープン!

より詳しく、より楽しく「なたまめ」を知っていただきために、
農場経営企業様や加工業者様など、各協力企業様と
多方面にタイアップいただきまして、なた豆サイト

なたまめ知色(ちしき)

専門サイトをオープンしました!

PC用トップページ右下にもリンクがありますが、
上のホームページ画像クリックでも移動できます。
今後当ブログと同様に様々な「なたまめ知色」を
皆様にご提供いたしますので、当ページ共々
よろしくお願いいたします!


2015年1月13日火曜日

大豆の栽培

同じマメ科の植物、ということもあり種まきや収穫時期は
ナタマメとそこまで変わりはありません。
ただ、写真のように「株」で成長していくので、つる科の
植物より高さは不要です。
大豆畑

稲のように収穫はコンバイン等の機械で行えるため、
広い面積で簡単に栽培を行うことができます。
日本では主に北海道が産地として上げられます。

ただ、収穫量が良いとは言えず、10a当たりの収量が
日本全国の平均でも180kgと少なく、本当に大規模での
栽培ができるところでないと収益が上がりにくいという
栽培のデメリットがあります。

新種の種や栽培方法の工夫・改善、品種改良などで
以前より大分良くはなってきたようですが、まだまだ
小規模での栽培には向かない植物のようです。
結果、広大な農場を持つアメリカなどの農家でなければ
十分な利益を上げられないようになっています。

国内自給率もわずか6%の「大豆」ですが、
自給率の向上にはまだまだ高いハードルがあり
一筋縄ではいかないようです。


2015年1月9日金曜日

日本で一番有名な豆「大豆」

「豆類」の中でも日本人になじみの深い「大豆」。
食用、加工食品、植物油、果てはプラスチック製品と
様々な利用をされています。
成熟したダイズ

暗所で発芽させれば「もやし」。
安価でおいしい炒め物などにはもってこいの食材です。
未熟大豆を枝ごと収穫してサヤごと茹でると「枝豆」。
ビールのお供に欠かせない一品。
そして成熟したものが「大豆」。
加工前でも大きく3種類に分けられるまさに「ミラクルフード」。

これを加工すると、また様々な製品になります。
「味噌」「醤油」「納豆」「豆乳」「おから」「湯葉」「豆腐」。
「豆腐」も揚げれば「油揚げ」「厚揚げ」。
焼くと「焼き豆腐」、茹でると「湯豆腐」、凍らせると「高野豆腐」。
これだけの種類がある原材料もそうそうないのではないでしょうか。
日本の朝ごはん「味噌汁」

また、植物性の油としても利用されていて、調理油をはじめ
インク用、プラスチック生成用、工業燃料にも使われています。
この搾りカスも「醤油」などの原料にしたり、飼料として活用され、
比較的リーズナブルに利用できる為、途上国の大豆油世界消費は
全世界の87%にも上ります。
食用油では一番安価な「大豆油」

主な生産国は南北アメリカ大陸で、アメリカ・ブラジル・アルゼンチン。
アジアでも中国・インドで多く栽培されています。
我が日本はほぼ輸入に頼っていまして、ほとんどが中国産。
中国からの輸入量は2010年で5.23億t。想像できない量ですね。
自国生産は同2010年で22.28万t。桁が3つ違います。

では消費量は、といいますと2005年で534.8万t。
大豆油で429.6万t、食用で105.2万t。
多いと感じますが、これでも消費量は世界一とはいかず、
人口1人当たりでもトルコが上回っています(2009年)。
ただ、1人当たりの供給カロリーはダントツ1位(2009年)。
如何に日本人が上手に大豆を摂取しているか、ということでしょう。

今日は利用方法を焦点に「大豆」を見てきました。
次回は栽培に関して見ていきたいと思います。


2015年1月7日水曜日

あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。
今年も「なたまめ普及会」をよろしくお願いいたします。

お正月も過ぎてしまいましたが、
「豆料理」で思いつくのは、この季節やっぱり「おせち」ですね。
豪華3段おせち。 

「黒豆」や「金時豆」は欠かせない料理です。
労苦をいとわず物事にはげむことや、からだのじょうぶなことを
「まめ」と呼ぶことから、1年の初めに食べるようになりました。
黒豆。

「黒豆」は大豆を煮た料理に対して、「金時豆」は「インゲン」です。
こちらは色をつけずにそのまま甘く煮るのが一般的です。
最近では「セブンイレブン」などのコンビニエンスストアでも
販売されていますので、お正月に購入された方も
大勢いらっしゃると思います。
セブンイレブンの金時豆。

インゲンは甘納豆なんかも有名ですが、黒豆も金時もいろいろな
健康食品や健康茶などにも使用されていますね。
全般的に豆類は健康に良い成分が多いです。
「なたまめ」同様こういった機会に口にしたいものです。