2014年12月15日月曜日

なた豆の歴史(海外編)

そもそも「なた豆」には大きく分けて3種類あります。
日本で使用されているものは「赤なた豆」「白なた豆」と
言われる、「Canavalia gladiata」という種類です。

海外で自生する主な「なた豆」は「タチナタマメ」といって
「Canavalia ensiformis」という種類。
日本の「なた豆」より毒性が強く、加工にも向かない種類で
お茶などにされなかった理由はそこにあります。
タチナタマメ

熱帯・亜熱帯地方にあるもう少し小さい「なた豆」が、
「ハマナタマメ」という種類。
種子を海に乗せて繁殖させる形態をとっていて、
サヤは10cm前後と小さめ。
日本では太平洋側の海岸沿いに生息しています。
ハマナタマメ

よく言われる「ジャックと豆の木」の由来は
大航海時代にイギリス人が「なた豆」を見たときに
「天にも届きそうな植物」と思い童話にしたことから。
実際に見た種類は「タチナタマメ」と言われています。
そこから、「タチナタマメ」の別名を「Jack Bean」と言います。

「赤なた豆」「白なた豆」は別名「Sword Bean」と呼ばれ、
東南アジア原産と言われています。
中国で漢方として扱われる際に「太刀」に似ていることから
「刀豆(トウズ)」と呼ばれるようになり、そこから
日本でも「鉈(なた)」に似た豆ということで「鉈豆」と
呼ばれるようになりました。
赤なた豆 9月撮影

現在でも中米諸島や東南アジアで栽培されており、
自国で加工・消費されていたり、海外へ輸出入が
行われているようです。

様々な海外サイトで、ご当地の料理方法が紹介されていて
とても興味深いです。
近日中に翻訳したものをまとめて、レシピを掲載しますので、
今しばらくお待ちください。

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